サンカシャの遺跡
マヤ婦人は、お釈迦様の誕生1週間後にこの世を去られ、お釈迦様はマヤ婦人の妹であるマハプラジャーパティーにより養育されました。ブダガヤでお悟りを得たお釈迦様は、母君マヤ婦人に法を説く事を念願され、ある時祇園精舎の香室より昇天され、3ケ月間説法教化され報恩を果たされました。その後、再び地上界に降下された場所が三道宝階の地サンカシャです。その際、3つの階段が天上界から築かれ、中央の黄金の階段からお釈迦様が、右側の白金の階段から払子を手にした梵天(ブラフマー神)が、左側の瑠璃の階段からお釈迦様に天蓋を翳した帝釈天(インドラ神)が降下されました。
サンカシャは他の仏跡地から離れていて、残る遺跡も少なく、訪れる人の少ない聖地です。以前はアグラまたはラクノーから悪路を走り、サンカシャへの参拝は非常に厳しいものでした。2016年ラクノーとアグラを結ぶ片側2車線の高速道路Lucknow-Agra Highwayが完成し、下道走行区間も長距離にはなりますが、以前より随分楽にサンカシャの参拝ができるようになりました。サンカシャには大きな菩提樹の木の下に、アショカ王柱の上に載せられていた象の柱頭部石造があります。顔面が破損しており、これが象であるとの説明がなければわからないかもしれません。その先を少し進むと、四角形の崩れかけた未発掘のストゥーパがあります。整備されていない、坂道を頂上まで上がると、ヒンドゥー教の土着信ビサリ・デビを奉った祠堂があります。
法顕や玄奘がサンカシャを訪れた時には、伽藍もあり1,000人以上の僧が居たと記録されていますが、今日、往時をしのばせるものは、ほとんどありません。八大仏跡の中で最も素朴なたたずまいの中サンカシャはあります。
-
-
(未発掘のストゥーパ)
-
-
(アショカ王柱)
-
-
(ビサリデビ神を奉る祠堂)
サンカシャでのご宿泊
ロイヤルレジデンシーホテル
以前は、宿泊施設はおろか、外国人の利用しうるレストランすらなかったサンカシャですが、2011年に全客室数20と小規模なホテルですが当社直営で当館が開業し、交通の便のよくないサンカシャに宿泊し、八大仏跡満願の日程を組む事ができるようになりました。当館敷地内には、サンカシャ奉参会様が、他の聖地に比べ祈りの場が少ないサンカシャに、寺院を奉納しようと発願され建立された日本のお寺があります。サンカシャご参拝の際は是非このお寺もご参拝ください。
|